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この「魚津弁」をまとめた大崎 毅さんの「手引き」を紹介します。
魚津弁録音の手引き
方言を録音テープにと考え始めたのは、いずれ魚津弁が消える時期の来ることを思いつつあった頃、昭和63年、魚津歴史同好会が「ふるさと魚津・風土の生きる方言」を便利な用語例をつけて刊行された。もともと魚津弁といえど 地域によって差異があり、道下地区と経田、旧魚津町、同浦方、片貝・早月川境にそれぞれ訛、云いまわし、ニュアンスに独特の違いがみられる。活字の本や文献はあるが、読むだけで理解し難いところが多い。
録音テープに用語例を織り込み、地域に残し保存し伝えることができればと、役者の経験もない素人が濁声の上に稚拙な語り口でテープに収めることにした。
私の子供時代、道下地域には文久年間に生まれた人、明治初年生まれた人達がいてズーズー弁を体得、血脈のように受け継ぎ今日に生きてきたのである。
録音に当り、先年前公民館長 高村国雄氏、学識者 寺田良作氏の二人から有難い提言をいただいた。それは「昭和初期に体得した方言を基に収録しておけば 後々変化してゆく情況を比較する上に、郷土史的にも役立つのでは・・・」と。両氏の提言をわきまえ、メモしていた語(ご)いの中から抽出して ここに収録を終えることができた。
平成12年(2000年)5月20日
大崎 毅
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※録音された音声テープは、魚津市立図書館にてCD化されています。 お聞きになりたいときは図書館へどうぞ!
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