小学校教育の2つのやり方

近年、小学校の統廃合問題が盛り上がっています。少子化による児童数の減少、それに伴う小学校運営の経費がかさんでしまっていることが要因です。魚津市でもお子さんを持つ方々にとっては最も気になる課題の1つと言えるでしょう。
魚津市の現状はどうでしょうか。平成18年のデータでは、1クラスが10人を切る学級を抱えている小学校は5校あります。
(参照:http://www.city.uozu.toyama.jp/syoukai/statistics/h18/15/15-03.pdf)
今後の教育のあり方について、極端な例ではありますが、2つのやり方を挙げてみます。「大きな学校」と「小さな学校」というやり方です。
大きな学校
| 「大きな学校」とは、現在の小学校を2つ程度に統合した学校です。学習塾、英会話教室などと提携し、専門の授業は講師が行う形式とします。先生は「生活」や「道徳」の授業や課外学習を担当し、個々の児童を幅広くサポートする体制を作ります。 |
このメリットは統合による経費の削減、専門の授業を勉強を教えるプロの講師が行うことで指導する側の質の強化、先生の実務の軽減が挙げられます。デメリットは、講師の雇用や先生の職務内容の変更といった現在の教育制度自体の変更が必要なため、実現に向けて大きな困難があります。
小さな学校
| 「小さな学校」とは、地域の中心として存在する学校です。地域住民がボランティア講師として先生の補助を行い、チームティーチングで児童をサポートする体制を作ります。 |
このメリットは地域住民が児童を育てることで、児童への手厚いケアと、地域社会への参加意識を培うことができます。デメリットは学校の数が多くなる分、かかる経費が大きくなってしまうこと、児童への教育の質の確保といった、現状の問題が引き続き残ることがあります。
教育において大事なことは、「子供が出会った大人の数と質」とよく言われます。「大きな学校」では、勉強の楽しさを教えることを生業とするプロとの出会い、「小さな学校」では子供と同じ地域に住む、身近な大人たちとの出会いがあります。
どちらが良いかは、学力といった将来への能力を育てることに重きを置くか、自分の住む郷土意識(地域アイデンティティ)を育てることに重きを置くかで判断の分かれることでしょう。何にせよ、教育改革が叫ばれる昨今、ゆとり教育のように一部の大人たちによって、子供たちが振り回される事態になってはいけません。社会において「子供たちがどのような大人に成長して欲しいか?」、大人たちがしっかりとしたヴィジョンを持って、草の根レベルから議論していくことが必要不可欠です。

このレポートは「はまる会」ホームページに寄稿しています。

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